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気まぐれにわけの分からないサイトへ飛ぶと、チカチカする原色が目に染みた。
キーボードの "N" はいつもながらに反応が鈍い。広い部屋の中にはキーボードを打つカチャカチャという音だけが響いていた。
遠くのシャワーの音はもう途絶えた。女はきっと猫足のバスタブに浸かっているのだろう。
最初にこの部屋へ来た時はたばこの匂いが鼻をついたけれど、もう今ではそれも感じなくなっていた。
俺の体に無数に刻まれた傷の痛みも、いつからか全く感じなくなった。
人は慣れると何も感じなくなる。俺は幼い頃からその事を知っていた。
Long stories "月が見ていた" 文中より (第2部連載中)

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