「よう、バカども」
米屋出水緑川のバカ3人組が仲良く訓練している。
「そのバカって身も蓋もない言い方やめてくださいよ」
出水が抗議の声を上げてくる。
「だって、槍バカ、弾バカ、バカ、でしょ」
「なんでオレだけバカなの?!」
「バカじゃん」
普通にバカじゃん。
「じゃぁなんか取り柄あんの?槍と弾はかぶるから無しね」
「えーっと。スコーピオンとか」
「スコーピオンは使い手いっぱいいるし」
「じゃぁグラスホッパー」
まぁそれも普通に使ってるやついるけどな。
「それでもいいけど。おまえ、グラスホッパーの意味知ってる?」
「トリガーの名前じゃないの」
「バカか。元々は英語だぞ」
「英語かー」
なんかもう試験勉強だけじゃ足りない気がしてきた。
「さて問題、グラスの意味はなんでしょうか」
「コップとかのガラスで出来たやつ?」
「まぁLとRの違いでそういう意味もあるけど。この場合は草」
「草?」
「そう。草を跳ねるもの、でグラスホッパー」
「へー、いいじゃん!」
なんか喜んでる。
いいのかそれで。
「意味はバッタな」
「バッ・・・」
昆虫の。
「そんなのヤダ!」
「じゃぁただのバカしかないな」
ヤダー!と緑川が文句を言い続けているが無視する。
そんなことしに来たんじゃない。
「バカなのはしょうがないとして。
試験勉強頑張ったみんなに昼飯奢ろうかと思ったけど、行く?」
「おー!マジで?いいんすか?」
「行くー!」
「じゃぁ行こうか」
ぞろぞろと引き連れて歩く。
「当真先輩は誘わないの?」
「あいつ期待した以上に点が伸びなかったからな」
「あぁ・・・」
その点この3人は頑張った甲斐あって順位も結構あがったみたいだし。
ご褒美ってやつだ。
「どこ連れてってくれるんすか?」
「どこがいい?今すごいお好み焼き食いたいんだけど」
「え、じゃぁ、そこでいいです」
もちろん異論があったところで認めませんがね。
「中央通り沿いの店知ってる?」
「あ、オレ行ったことある」
「うん、そこ行こう」
ポケットからバイクのキーを取り出して。
「今なら先着一名様乗っけてくけど、どうする?」
「オレ乗りたい!遊真先輩も乗ったって言ってたし」
「おれは色々怖いから遠慮しときます」
「オレも」
なんだその色々怖いってのは。
運転は荒くないよ。たぶん。
「じゃあ、米屋と出水はダッシュで来いよ。10分以内な」
「はぁ?!」
2014.12.30