菜紡さまに捧げます!あいらぶゆー!!!


「雲雀くん?」

放課後の応接室を覗くと、いつもと変わらなく雲雀君は風紀委員の仕事をしていた。 私がドアを開けて入っていっても目もくれない、それもいつもと変わらない。 本当に頭が丸くてかわいいなぁとか、今日は積み上げられてる書類が多いなぁとか ぼんやり考えながら、ソファに座って待とうと近付くと、雲雀くんは静かに口を開いた。

、悪いけど今日は用事があるから先に帰ってて」
「そう?じゃあ‥帰るね」

本当は待ちたかったんだけど、彼がいう事は絶対だから。おとなしく一人で家路につく。 もう帰りのHRから時間もたっていたから、生徒はほとんどいなくて、ましてや一緒に 帰れるような知人もいない。もう秋、歩道橋から町を見渡すと夕焼けが世界を紅く 照らしているこの時間帯、あーぁ、雲雀くんと一緒に居たかったなぁ。(もう空しくなるから 早足で歩道橋なんか降りた。おセンチな私!)


「あ、先輩!」
「あれ?沢田君とリボーン君、こんばんわ」

途中、放課後にもかかわらず制服で歩く沢田君と塀の上をテクテクと歩くリボーン君が向こうから来た。


「こんな時間にどしたの?学校?」
「えっと…ちょっとした用事で。」
「通称、相撲大会だぞ」

「へぇ沢田君、相撲やるの?!なんか意外だなー!」
「あ…はい、まぁ一応」

「そっか、頑張ってね!」
「はい、負ける訳には行かないんで…」

さよならをして、また家への道を行く。なんだかツナ君かっこよかったなぁ。


「ただいまぁー」

家に帰ってもすることなくて、宿題でもやろうかなっ、なんて思うわけない。ベッドに 倒れこんだら、なんだか身体が疲れてたのかすぐに眠くなって私は意識を手放した。





「……ん…」

・・・・・・んぁ、もう夜になってるんだ、部屋が真っ暗だ。まだなんだかぐったりしている。 覚醒にはまだほど遠い。開ききらない目ン玉を中途半端にぱちぱちさせて、今何時だろう かと時計を見ようとする。やっと暗闇に目が慣れてきた・・・・あれ?あっれー・・・?

「う、わっ」

え、っと・・・・・どういうことなんだろうか?ていうか、なんで今まで気づかなかったんだろう? 私の真横に、雲雀くんが横たわっているのに、なぜ私は気付かなかった・・・・!

「雲雀く・・・」

名前を呼びかけたところで、こんなところで寝ているなんて余程疲れているんだろうと思い、 絶対に起こしちゃだめだと口を閉じた。こんな至近距離で雲雀くんの顔を見るなんて、 初めてかもしれない。女の子でもないのに長い睫が垣間見れる。ちらちら見てるけど、雲雀君は 全く起きる気配を見せないなぁ。今日の放課後何があったのかなと想像してみる。 喧嘩?書類地獄?・・・ツナ君の相撲大会に関係あるのかな・・・?まさかね。

「雲雀くん、だいすきだよ」


何はともあれ、帰りに私のところに来てくれたと思うと胸がきゅんとなる。何があったかなんて 聞かない。ちゃんと無事にかえって来てくれるならいいの。夕暮れのときみたいにセンチメンタルな私! あまり振動しないように、つついっと寄って雲雀くんにくっついた。雲雀君の体温が暖かいなぁ、 呼吸の音さえ聞こえる。

。」

あれ?ぱっとうずめていた顔を上げると、雲雀君の切れ長の目はしっかりと私を写していた。

「うへっ?ひ、雲雀くん起きちゃった?」

「起きてたんだ、さっきから」
「えぇぇぇうっそ!じゃあ全部聞いてたの?!」

が起きたくらいに、僕も起きた」
「・・・そう。」(恥っずかしー!)


雲雀君はまた目を瞑った。赤面した私には好都合、でもまた寝ちゃうのかなと思って彼の顔を見遣ると、 それを感じたかのように私の背中に手を回す。つまりは抱きしめられている・・・?

「え、どしたの雲雀く「ねぇ、もうちょっとだけ…」

「?」

「このままでいさせて」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・ったくこの人はもう!私を赤面させるプロなんだから!夏でもないのに熱いくらいで、どうしようも なく一人固まる。


「おやすみ、

ちゅ、っとふれるだけのキス。




(赤面通りこして、固まりすぎて氷河期突入しそうな勢いです・・・!)







後日談
「どうやって部屋に入ったの?まさか窓から・・・?」
「君の母親がいれてくれたよ」
(え・・母さん・・・・・・・?)
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