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暦的には春だけどまだまだ桜も咲いていない早春の今日、

私は雲雀と共に旅立ちます。


あ。先に言っておくけれど、これは卒業生代表の式辞とかじゃないし、雲雀というのも鳥じゃなくて人の名前ですからねっ!私たちの年齢?まだまだTeenageですよ!えへへー嬉し恥ずかし15歳です、つい最近並盛中学校を卒業してきたばかりですもの!
ガタ、ゴト、揺れる電車には私と雲雀と数人の見知らぬ人。そっと繋いだ手はなんだか温かくてこの先の不安なんかどこかに消えて無くなってしまったよ。元より在ったようで無かった不安なんだけどね。いま電車が田舎の駅に止まった、真昼の月がそっと見えた。なんだかやさしいなぁ、ぼんやり見えた月はうっかりどこかに消えてしまいそうだ。プシュー、ドアがしまる。
繋がるのは手だけじゃなくて耳に入れているMDのイヤホンも二人で一つ、同じ曲を二人で聞いた。この曲が雲雀の耳から入って体を巡り血液にまで浸透してゆくんだ。それが私の中にも入ってゆく。あぁ、嗚呼。


旅立ちのBGMは鬼束ちひろに決定。"私とワルツを"をエンドレスリピート。



「雲雀、私これからどうすればいいのかな?みなしごハッチならぬみなしごだよ」「そうだね」「うん、そうよ。」「どこかに出かけようか、うんと遠く」「逃避行ってやつ?」「そうだね。」「うん、いきたい!連れてって」

「二人で、行こう」「うん、二人で」



(君となら、ほら大丈夫)


(0309@みつき)