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「さーわーだー!
つーなーよーしー!」

校庭から響いてきたその馬鹿でかい声に振り向くと
は誰もいないグラウンドに一人でいて、こっちを見ている。

さよならが、近づいていた。


Goodbye,MyDear!


「なーにー?」

その時俺は今日のことを思い出していた。先生が俺のためだけにロングホームルームの 最後の時間を空けてくれた。そこで、みんなの前にたって 「家の事情でイタリアに行くことになりました、明日もう行くけど、みんな元気でね。 今までありがとう!」なんて言う。一気に言い終えるとシーンとしてて、 一人たっている自分が何か恥ずかしいことしたみたいな気分になった。 (みんな何か言ってくれよ・・・)「え、えっと・・みんな受験頑張ってね」ちょっと苦笑いで そういうと、そしたらいきなりみんな立ち上がって「そんなこときいてねーぞ?!」 「なにいきなり決めてんだよ」「早く言ってくれれば良かったのに!」 なんて言葉をかけてくれた。

予想外だった。意外にも自分はこのクラスに馴染んでいたんだな、って初めて気づいて なんか照れくさかった。これじゃあ青春ドラマじゃないか!その後ツナお別れ会 なるものを開いてくれて、お菓子並べて、ジュース飲んだり雑談したり。 他クラスの山本も獄寺くんも来て(ちなみに彼らは卒業してからくるんだ)いろいろと 大騒ぎだった。みんなに囲まれて、山本に頭ぐりぐりされて、獄寺くんと川本に 泣きつかれたり。でも、ふとのほうを見ると窓辺でひとり黙っていた、なんか切なそうな顔して。



☆☆


☆☆☆


「あしたさー、晴れるといいねー」
「この夕日ならさー、絶対晴れるよー」
「私が保証してやっから安心しなよー!」

「ありがとー、

「・・・ねー、もしもさー、」

「んー?」

「もしも明日が豪雨で雷も降って、
でもって台風も来たら綱吉はイタリア行けないよねー?」

「、うん」

「じゃー、やっぱり明日さー、晴れなきゃいいなー」

「うーん・・・?」


(なんでまたそんな切なそうな顔するんだよ・・なぁなんで?)

(・・・?これってもしや、もしや告白・・・?いやまさか、そんなわけないよな。 って雲雀さんラブって言ってたし。だって、だってだってだって・・・ いまそんなこと言われたら をイタリアまで連れて行きたくなっちゃうじゃないか。でも駄目なんだ、 そんなこと絶対・・・、ヴァリアー来たときに決めたんだ、もうこれ以上 を巻き込んじゃいけないんだ、って。だから最近ずっと悩んでいたんだ、 お願いだから何も言わないでほしい。でもそれって俺のエゴ?)



「私はっ!」

「綱吉とー、離れたくないんだよー!」

「ほんとは、ずっと一緒にいたかったのー!」


「でも君は」

「いつまでも気づいてくれないから」

「いつまでも何も言ってくれないから」


「本当は言いたくないことも言うのー!」

「君のことは私が一番知ってる・・・つもり」



「だから、バイバイ!大好きだよ綱吉、多分これからもずっと君のことだけー!」



Goodbye,MyDear!
その後、イタリアにやってきた山本と獄寺くんの後ろからひょっこり「よっ!」なんて言う君がいた。
驚いたけど、大丈夫。こうなりゃ君は絶対に、俺が守ってみせるから。