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「いまーわたしのねがいごとがーかなうならばー」
「翼が欲しいんでしょ?」

帰りのHRが終わって、帰る前にふらっと立ち寄った。そこは屋上で、風は強く、スカートがばさーっとはためいた。
屋上ってのは不思議な場所で、何もないのに自然と足を運んでしまう。
高い所にいると大声で叫びたくなるのも屋上のせいよね!(え?それは私だけ?)

は本当よく歌うね、恥ずかしいとかないでしょ?」
「何言ってるの?歌うことは恥ずかしいことじゃないわよ」
「俺ぐらいの年にはきついかな・・」
「そうね、28はおっさんだよね」
「(・・・・・)」
「あれ先生ショック受けてんの?事実でしょ?」
「・・・ね、って好きな子ほど虐めたくなるタイプでしょ」
「さぁね。先生は好きな子を直視出来ないでウジウジしてるタイプでしょ」
「まぁ違くはないかな・・・」
「そうだ、先生!この前言ってた学生の時好きだった女の子の話してよ!
ほら、その子を見るためだけに学校に行ってた、っていう・・・」
「よく覚えてるな、そういうの語るの恥ずかしいんだけど」
「えー、先生は生徒に教えるのが使命でしょー?」
「・・・ったく」



***

「・・・ふーん」
「これで話はお終い!」
「先生って・・・なんか変態くさいね」
「なんだよそれー!話聞いておいて!」
「事実!事実!でも面白かったな、ありがとう」
「どういたしまして、今度はの話してよ。初恋の話とか・・?」
「・・・・・セクハラー」
「なんでだよ!っと、やべ、俺これから職員会議なんだ。」
「ふーん、じゃあさよならだね先生」
「あぁ、また明日ね!気をつけてかえるんだぞ」
「はーい」


階段があるのは西の方角だったから、沢田先生は夕焼けに包まれていて見えない。
いつのまに、そんなに空はそんなオレンジ色になったのさ。あぁ眩しいなぁ先生。

「翼なんかいらないってば、沢田先生」





(なんてセンチメンタルな私!)
(だって自分から聞いておいて、その話に傷付いている)