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さっきにイタリア行きを告げてきた。


今日の事なんだけど、
ずっと昔にあったことみたいに霞んだ記憶に、の顔だけ浮かび上がる。
帰ってからも、飯食っても、風呂入ってもなんだかぼんやりしていて。



の顔からはいつものヘラヘラした笑いが消え、思いっきり困惑した表情。


「えと、出発は、明後日なんだ」

「・・・・」

「あ、あの、」

「そっかそっかぁ!ついに綱吉もボス修行ね!すごいじゃん!」

「う、うん、ありがと」

「ホントすごい出世だよねー、日本の高校生が黒スーツにマシンガンのマフィアだもんね」

「そうだね」

「…うん、そーなんだね綱吉…じゃあ、またね」

「あ、!…」



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俺は布団に入り寝ようと努力するのだが、当然、眠れない。
そしてこのことばかり考えてしまうのだ。のこと、のこと、のこと。
俺はほんとにのことが好きなのか、なんて疑問さえ浮かぶんだ。
だって京子ちゃんが好きだったときもこんなに悩んで眠れないことなんて無かったはずだから。
(うまくいかないや、ボンゴレのマフィアのボスだから、何だって言うんだ、)


フイにキキィと自転車のブレーキ音が聞こえた。

あ、れ?
今の音的に、うちの前で止まったよな?新聞配達にはまだ早い時間でもある。1:48だ。
下を窓から覗くと、緑の自転車にお気に入りだと言っていた春物コート、相変わらずの長い髪の毛。


だった。
「、?!」
「やぁ、綱吉!こんばんわ」

勿論、俺は上着を羽織り、階段を駆け降りる。


*

「なにやってんだよ!こんな時間に」

「ね、綱吉君。君は狡いよ」

「はぁ?」

「だって出発は明後日なんでしょ?お別れ言う暇も無いじゃない。だからね、」





「だから今から夜桜見物に行こう!」







何十回目かの2ケツをした。


0503@みつき